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その時間に作ったお弁当が、食べられるのは12時すぎ。6時間、カバンの中で過ごします。しかも、ふだんのお弁当と違って、食べたあとに午後の試合がある。この記事では、試合の日のお弁当に求められる役目を3つに分けて、組み立て方と、傷ませない詰め方を書きます。栄養の計算は要りません。覚えるのは、ごはん多め・揚げものなし・汁気なし、の3つです。
- 試合の日のお弁当に求められる3つの役目
- ごはん多め・揚げものなし・汁気なし、の組み立てと献立の例
- 気温が上がる日に傷ませない、詰め方の5つの決まり
役目は3つ
- 午前の試合までに、消化が終わっている(朝ごはんの話。お弁当の前段)
- 昼に食べたら、午後の試合で動ける(消化がよくて、エネルギーになる)
- 12時まで、傷まない(気温と時間との戦い)
ふだんのお弁当は、3だけ気にしていれば大丈夫です。試合の日は、2が加わります。「食べたあとに全力で動く」ごはんは、ふだんの昼ごはんと中身が違います。
組み立て:ごはん多め・揚げものなし・汁気なし

ごはんを多めに
午後の試合のエネルギーは、ほとんどが炭水化物からです。ごはんの量は、ふだんのお弁当の1.5倍を目安に。おにぎりなら、ふだん2個の子に3個。具は、梅・昆布・鮭・おかかのような、あぶらの少ないもの。
パンにするなら、サンドイッチよりロールパンやおにぎりのほうが、消化が早くて傷みにくい。マヨネーズを使ったサンドイッチは、気温の高い日には向きません。
揚げものは入れない
からあげ・エビフライ・とんかつ。お弁当の定番ですが、試合の日は外します。脂が多く、消化に3〜4時間かかる。午後の試合のときに、まだおなかに残っています。横腹が痛くなる原因のひとつです。
主菜は、鶏の照り焼き・鮭の塩焼き・卵焼き・豚の塩こうじ焼きのような、焼く・煮るもの。量は、ふだんより少なめでよい。たんぱく質は夜ごはんで足せます。
汁気は切る
煮ものの汁、トマトの水分、果物の汁。水分は傷みの原因です。煮ものは汁を切ってから、トマトはへたを取らずにそのまま(切ると水が出る)、果物は別の容器に。
献立の例
- おにぎり3個(梅・鮭・昆布)
- 卵焼き(しっかり火を通す)
- 鶏の照り焼き(小さめに切って、冷ましてから)
- ブロッコリーの塩ゆで(水気を切る)
- プチトマト(へた付き)
- 別容器:バナナ1本、または、カットしていないみかん
傷ませない詰め方、5つの決まり
厚生労働省は、食中毒予防の原則を「つけない・増やさない・やっつける」の3つで示しています。お弁当に当てはめると、この5つです。
- 冷ましてから詰める。温かいまま蓋をすると、蒸気が水滴になって傷む。おかずは別の皿で冷まし、ごはんは平らに広げて冷ます。扇風機の前に置くと早い
- しっかり火を通す。卵焼きは半熟にしない。前日の残りものを入れるなら、朝にもう一度火を通す
- 素手で触らない。おにぎりは、ラップか使い捨ての手袋で握る。手の菌が、いちばん多い原因
- 保冷剤と保冷バッグ。保冷剤は、お弁当の上に置く(冷気は下に流れる)。凍らせたゼリー飲料を保冷剤代わりにすると、昼に飲める
- 抗菌の味方を使う。梅干し・酢・しょうが・わさび。おにぎりの具に梅、ごはんを炊くときに酢を少し(小さじ1)。市販の抗菌シートも効く
気温が30℃を超える日は、これに加えて、生野菜と果物は別容器、マヨネーズと乳製品は入れない。ここまでやれば、6時間はもちます。
試合と試合のあいだの「分けて食べる」用

1日に2試合以上ある日は、お弁当を一度に食べると、次の試合でおなかが重くなります。小分けにして、試合の合間に少しずつ。
おにぎり1個を1つずつラップに包む。バナナは別。ゼリー飲料は凍らせて。これを、「1試合目のあと:おにぎり1個とバナナ」「昼:おにぎり2個とおかず」「2試合目のあと:ゼリー」のように、食べる順番を、お弁当を渡すときに子どもに伝える。
子どもは、お弁当を渡されると全部食べます。小分けにして、順番を言う。これが、2試合目の動きを変えます。
前日の夜にできること
朝6時の作業を減らすために、前日の夜にやっておけることは多いです。
- 米をとぎ、炊飯器のタイマーをセット(朝5時半に炊き上がる)
- 鶏肉に下味をつけて、冷蔵庫へ
- ブロッコリーをゆでて、水気を切って冷蔵庫へ
- お弁当箱・保冷バッグ・保冷剤(冷凍庫へ)・ラップを、台所に並べる
- 水筒を洗って、ふたを開けて乾かす
朝にやることは、「炊けたごはんでおにぎりを握る・鶏肉と卵を焼く・詰める・冷ます」だけ。30分で終わります。
faqよくある質問
子どもが、からあげが無いと食べません
全部外さなくてよいので、1個だけにして、ごはんを増やします。「試合の日は1個、練習の無い日はたっぷり」と、日によって変える。からあげが楽しみで試合に行く子もいるので、取り上げないほうがいい。
食が細くて、おにぎり3個は無理です
数ではなく、食べられる量でよい。足りないぶんは、試合の合間のバナナとゼリー飲料で足します。小さいおにぎりを5個作って、「食べられるだけ」と渡すと、意外と食べます。
コンビニで買ってもいいですか
買ってよいです。選び方だけ。おにぎり(梅・鮭・昆布)・バナナ・ゆで卵・ゼリー飲料。からあげ・サンドイッチ・菓子パンは避ける。コンビニのおにぎりは、作ったものより傷みにくいので、暑い日はむしろ安心です。
summaryまとめ
- 試合の日のお弁当の役目は、午後に動ける・昼まで傷まないの2つ(朝ごはんが前段)
- 組み立ては ごはん多め(1.5倍)・揚げものなし・汁気なし
- 詰め方は 冷ます・火を通す・素手で触らない・保冷剤は上・梅と酢。暑い日は生野菜と果物を別容器に
- 2試合以上の日は小分けにして、食べる順番を伝える
- 前日の夜に、米・下味・道具を準備しておく
試合の日のお弁当は、ごちそうではなく、午後の燃料です。
参考にした資料
- 厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」(つけない・増やさない・やっつける)
- 農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するためのポイント」
- 公益財団法人日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」
この記事の内容は公開時点のものです。公開されている研究や公的な資料をもとに plax labo 編集部が書いています。体調・ケガ・食事に関わる個別の判断は、医師や専門家にご相談ください。







