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家でできる「運動あそび」10分。道具は新聞紙とタオルと洗濯かご

必要なものは、新聞紙3枚、タオル1本、洗濯かご、座布団2枚、空のペットボトル数本。ぜんぶ家にあります。

  • 対象保護者
  • 読む目安約6分
  • 区分読みもの・保護者と家庭

公開 2026.10.17 / plax labo 編集部

目次

文部科学省の「幼児期運動指針」は、3〜6歳の子に毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことをすすめています。60分と聞くと長いですが、これは「合計」です。公園で遊ぶ時間、歩いて帰る時間、そして家の中の10分。ぜんぶ足して60分。この記事は、その10分のぶんを、道具なし・準備なしで埋めるためのものです。

point
  • 幼児期〜小学校低学年に身につけたい動きの3つのグループ
  • 家にあるものでできる運動あそび10個と、それぞれで育つ動き
  • 10分で組む順番と、続けるためのコツ

育てたい動きは、3つのグループ

幼児期から小学校の低学年にかけて身につけたい動きは、研究者によって「36の基本動作」としてまとめられています(山梨大学の中村和彦教授らの整理)。36もありますが、大きく3つのグループで覚えれば十分です。

  • 体のバランス … 立つ・座る・回る・ぶらさがる・逆立ちする
  • 体を移動する … 走る・跳ぶ・くぐる・よける・のぼる
  • ものを操作する … 投げる・捕る・蹴る・つく・運ぶ・引く

スポーツ教室では「移動」と「操作」はよくやります。家で足しやすいのは、意外とバランスとものを操作するの細かいところです。下の10個は、その3つがまんべんなく入るように選びました。

10のあそび

新聞紙を丸めたボール

1. 新聞紙ボールの玉入れ【操作】

新聞紙を丸めてボールを3つ作る。洗濯かごを置いて、3歩はなれたところから投げ入れる。入ったら1歩うしろへ。下から投げる・上から投げるを両方やる。

2. タオルの綱引き【操作・バランス】

タオルの両端を持って、座ったまま引き合う。立ってやると倒れて危ないので、座って。おしりが浮いたら負け。

3. 座布団の川とび【移動】

座布団を2枚、少しはなして置く。「川」を跳び越える。はなす幅を少しずつ広げる。着地でひざを曲げて音を小さく、が合格の条件。

4. ペットボトルボウリング【操作】

空のペットボトルを3〜6本立てて、新聞紙ボールを転がして倒す。利き手でないほうでもやる。

5. 新聞紙を落とさない【バランス】

新聞紙を1枚、おなかに当てて、手を離して歩く。落ちないように、少し前かがみで速く歩く。走ると落ちない。止まると落ちる。

6. タオル引き抜き【反応】

床に置いたタオルの両端を、親と子で片手で押さえる。「せーの」で親が引く。子は踏むか、押さえるか。合図を「いち、に、さん」「ぱん」「ねこ」のように変えると、聞いて反応する練習になる。

7. 片足立ちで歯みがき【バランス】

歯みがきの時間を使う。右足で30秒、左足で30秒。慣れたら目をつぶる。道具なしで毎日できる、いちばん続くあそび。

8. 廊下でだるまさんがころんだ【移動・バランス】

短い廊下でも、3〜4歩の往復で十分。「止まる」の練習です。止まるとき、変なポーズで止まる決まりにすると、バランスの練習になる。

9. くつ下玉のキャッチ【操作】

くつ下を丸めて玉にする。親が投げて、子が捕る。慣れたら自分で上に投げて、1回手をたたいて捕る。

10. 座布団トンネルとまたぎ【移動】

座布団を立てて、椅子に寄せてトンネルを作る。くぐって、戻りは座布団をまたいで越える。くぐる・またぐは、ふだんの生活からいちばん消えた動きです。

10分の組み方

全部やる必要はありません。3つ選んで、3分ずつ。選ぶときの決まりは1つだけで、「3つのグループから1つずつ」。たとえば、玉入れ(操作)+川とび(移動)+片足歯みがき(バランス)。

順番は、動きの大きいものを先に、静かなものを最後に。夕食前なら、川とび → 玉入れ → 新聞紙を落とさない、の順。寝る前なら、川とびは外して静かなものだけ。

親も一緒にやってください。見ているだけより、親がやって失敗するほうが、子どもは何倍も喜びます。

安全のために

座布団
  • 家具の角のそばでは跳ばない。川とびは、まわりに何もない場所で
  • 床がすべるなら、くつ下を脱ぐ
  • 綱引きは座って。立って引き合うと、手を離したほうが倒れる
  • タオルを首にかけない

faqよくある質問

マンションで、下の階に音が響きます

跳ぶものを外して、バランスと操作だけで組んでください。片足立ち・玉入れ・くつ下キャッチ・新聞紙を落とさない・タオル引き抜き。これだけで5つあります。跳ぶのは公園で。

兄弟で年齢が違います。同じあそびができますか

同じあそびで、条件を変えます。玉入れなら、上の子は5歩うしろから、下の子は2歩から。川とびなら、座布団の幅を2通り置く。「下の子に合わせる」と上の子が退屈し、「上の子に合わせる」と下の子ができません。同じ場所で、違う難しさ。

続きません

「毎日やる」と決めると続きません。決めるのはきっかけだけ。「歯みがきは片足」「お風呂の前に川とび3回」。生活の中の決まった場面にくっつけると、やる気に頼らなくてよくなります。

summaryまとめ

  • 幼児期は毎日合計60分体を動かす。家の中の10分も、その一部
  • 育てたい動きはバランス・移動・操作の3グループ。家では、バランスと操作の細かいところを足しやすい
  • 10のあそびから3つ選んで3分ずつ。3つのグループから1つずつ
  • 親も一緒に。「運動」ではなく「遊び」。きっかけを生活の場面にくっつける

新聞紙3枚と洗濯かごで、今日から始められます。

参考にした資料

  • 文部科学省「幼児期運動指針」(2012年)
  • 中村和彦(山梨大学)による「36の基本動作」の整理(『運動神経がよくなる本』ほか)
  • 世界保健機関(WHO)「身体活動・座位行動ガイドライン」(2020年)

この記事の内容は公開時点のものです。公開されている研究や公的な資料をもとに plax labo 編集部が書いています。体調・ケガ・食事に関わる個別の判断は、医師や専門家にご相談ください。

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